トーク:玉山鉄二 WOWOWドラマ
「真夜中のマーチ」で軽妙な若者役
「真夜中のマーチ」で軽妙な若者役
◇役の外見は大切だ!
温かく優しい気持ちを持ちながらも、それを素直に出せず、気後れしたりワルぶったり……。そんな今時の若者の姿をナイーブに表現する役者として、脂がのってきた。雑誌モデルから99年に俳優デビュー。昨年は映画「手紙」に出演した。
「心洗われる作品でした。物事を深く考えて表現していきたい、俳優を一生の仕事にしたいと思うようになりました」
主人公の兄で刑務所に入っている男を演じるため、2週間、食事はほぼ水ものだけで6キロやせた。そのうえ徹夜マージャンでやつれた姿のまま撮影に入るという念の入りよう。
「役のキャラクターを大事にしたい。とくに外見は大きいです。アスリートと同じで、事前準備をしておけば本番での不安が少なくなりますから」
2時間ドラマ「真夜中のマーチ」(WOWOW、15日午後8時)で演じるのは、若者2人(窪塚俊介、香椎由宇)と共に、悪いやつらから10億円強奪計画を立てる軽妙なノリのヨコケンという男。外見と内面を、しゃれた感じに造形した。
「このドラマではキャラ設定がうまくいった。学生時代はお山の大将で、中身は薄っぺらだけど、すごく勢いがあって単なる中途半端な男でなく、幅のあるヤツ。インパクトを強く出しました」
自称ズボラ人間。「仕事に関しては深く考え、自分の直感に自信を持っています。こんな自分見たくない、というプロ意識も出てきました。プライドという言葉が好き。武器になるし防具にもなるから」【網谷隆司郎、写真・内藤絵美】
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■人物略歴
◇たまやま・てつじ
1980年4月7日、京都府生まれ。松田優作を見て育った。「男っぽさ、スリリングなところが好き。二歩も三歩も、その先を表現したい」
毎日新聞 2007年4月12日 東京夕刊
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